NIPT体験談

【体験談_30歳】熊本大学病院_新型出生前診断(NIPT)

出生前検査をいつ受けましたか?

出生前診断を受けた当時、私は30歳で、2人目の妊娠でした。つわりはほとんどなく、経過は順調でしたが、妊娠4カ月の妊婦健診時にかかりつけ医から「首のうしろのむくみが気になる」と言われました。

どんな悩みや不安がありましたか?

もし染色体異常の場合、かかりつけの産婦人科では出産が難しいため、提携の大学病院へ紹介状を書いて下さいました。

私たち夫婦にとって出生前診断を受ける一番の目的は、妊娠を継続するかどうかを決める為。検査で陽性の場合は中絶しようと考えていました。障害がある場合、共働きで家計を維持している私たちには金銭的に育てるのが難しいのではないか。長女に負担がかかってしまうのではないかという不安があったからです。

しかし、私はエコーで元気におなかの中を動いている赤ちゃんの様子を見ると、中絶したくない気持ちにもなりました。染色体異常についてインターネットで調べ悩む日々。おなかの赤ちゃんには「ママはあなたを産みたいから元気でいてよ」と話しかけ、検査が陰性になるよう毎日祈っていました。

検査をした医療機関と、選んだ理由を教えてください。

検査は熊本大学病院で受けました。理由はかかりつけの産婦人科病院の提携だったからです。

私が受けたNIPT検査は、熊本ではこの大学病院でしか受けることができません。NIPT検査を受け陽性だった場合、羊水検査は無料で受けることができるところが良かったです。

NIPT検査の種類や料金について

私が受けたNIPT検査(出生前遺伝学的検査)は、自費で約18万円ほど費用がかかりました。

メリットは流産の心配がなく、安全に検査できることです。また他の産婦人科でも受けられるクアトロテストに比べて、結果の精度が高いです。デメリットは費用が高いこと。3つの染色体異常しか調べられないこと。確定的な判定には羊水検査が必要なことです。

NIPT検査の流れを教えて下さい。

検査の流れはまず、エコーでおなかの赤ちゃんの状態を確認してもらいました。

首のうしろのむくみはもちろんですが、染色体異常の場合心臓に異常があることが多く、形や血液の流れを細かくチェック。その後カウンセリングがあり、夫婦で今後どうしていくのかよく話し合うよう言われました。

1週間後にエコーで赤ちゃんを確認後採血し、結果が出るのに2週間待ちました。

NIPT検査の結果と振り返り。

結果が出るまでは不安の日々で、泣くことも多かったです。

検査結果はA4用紙1枚の紙に書かれていて、陰性でした。陽性なら中絶と考えていた私は、おなかの赤ちゃんとこれからも一緒にいることができると、心底安心しました。

その後、切迫早産で入院することはありましたが、赤ちゃんは出産予定日に元気に生まれました。長女妊娠時は出生前診断はしなかったので、出産するまで「どこかに異常があったらどうしよう」という漠然とした不安を抱えていた私。第2子はNIPT検査を受け陰性が出たことで、そういった不安が解消され、おだやかな気持ちで過ごすことができました。

費用面や、分かる異常に制限があるなどのデメリットはありますが、私はNIPT検査を受けて良かったと思っています。