NIPT体験談

【体験談_46歳】昭和大学病院_新型出生前診断(NIPT)

出生前検査をいつ受けましたか?

現在、46歳で、7歳と4歳の息子がいます。
長男の妊娠の際に「出生前診断」を受けることにしました。

どんな悩みや不安がありましたか?

私が結婚を意識し始めたのが、34歳のころでした。その時でも、結婚相手どころか彼氏もいませんでした。その時から数年経て、お見合いで結婚が決まる時には、38歳になっていました。もう、高齢出産は確定でしたので、結婚する前にブライダルチェック(問診、経腟超音波チェック、血圧測定など)はしていました。

ちょうど、2013年に、お医者さんで言われたのは、「不妊治療の助成金が43歳未満までになるからね。早めに対策取らないと大変だよ!」などアドバイスをいただきまして、結婚する前に卵管造影検査もしていました。そのおかげもあり、38歳ではじめての妊娠。しかしながら、高齢出産には変わりありません。

私は、教育関係の仕事をしていましたので、発達障害のお子さんを見てきました。ですので、実際に障害を持つ子供を育てていく大変さを少しは理解できました。ですので、高齢出産の「障害児になる確率が上がる」ということが不安でたまりませんでした。ですので、出生前診断の検査を受けました。

検査をした医療機関と、選んだ理由を教えてください。

私は当時、町の産婦人科専門の個人病院で診察を受けていたのですが、出生前診断は行っていないということでしたので、ネットを見て探しました。

ちょうど、つわりもはじまっていました。ですので、移動が楽にできるところを主に探しました。最終的には、自宅から通いやすく、かつ、実績もある昭和大学病院に決めました。

NIPT検査の種類や料金について

私が受けたのは、母体血胎児染色体検査です。

母体血胎児染色体検査(NIPT)とは、お母さんの血液中に浮遊している胎児の胎盤に由来するDNA断片を利用して、胎児が染色体の異数性による疾患(21トリソミー、18トリソミー、13トリソミー)を持っているかどうかの可能性を調べる検査です。

お値段は、詳しく覚えていなかったのですが、20万以上かかったと思います。

メリットとしては、ダウン症等の障害の重い発達障害が事前にわかること、安心して出産に臨めることだと思います。デメリットは、値段が高い、軽度の発達障害やグレーゾーンはわからないことだと思います。

NIPT検査の流れを教えて下さい。

検査のながれについては、まず、申し込み予約を電話でしました。その後、夫と一緒に問診、この際に個室で検査内容について細かく説明を受けました。そして、了承のサインをしたのちに採血をしました。

2週間ぐらいたった後に検査結果がわかるのでもう一度、夫と一緒に検査結果を聞きに行きました。

NIPT検査の結果と振り返り。

正直なところ、検査結果を待つ間は、毎日相当なストレスがかかっていました。そのストレスは、合格発表を待つ受験のころの10倍以上あったと思います。

「もし、陽性だったならば、どうしよう。」
「私は、堕胎してしまえば、やっていることは罪にならないかもしれない。でも、それは殺人と一緒だよね」
「障害のある子が生まれても今までと同じような生活が送れるのかな。生まれてきた子供は、高齢出産のこどもなのだから、先に親が死んでしまったらどのように生活していけばよいのだろう?」
「そもそも、この検査で本当にすべての障害についてわかるわけではないのだから、気にしないようにしよう」

など、毎日いろいろな思いに悩まされていました。それに加えて、悪阻もあり吐き気がひどかったので、それまでは、妊娠がとても嬉しかったのに心身ともにまいってしまいました。

検査結果は陰性でしたので、どれだけほっとしたかは言葉では表せません。

ただ、今でも思うのは「あの時の精神状況が子供に悪影響を及ぼしていないといいなあ」ということです。

今、元気に育っている個性強めの子供を見ていると正直なところわかりません。ただ、生まれてきた子供を大事に育てていくということには、出征前検査をする、しないは関係ありません。

しかしながら、「染色体異常の子供が生まれるかもという不安をもって出産に臨むことがなかった」ということにおいては、とても良かったと思います。