クワトロテスト体験談

【体験談_32歳】西村レディースクリニック_クワトロテスト(母体血清マーカー検査)

出生前検査をいつ受けましたか?

検査時の年齢は32歳、上に3歳の子供がおり、第二子の妊娠でした。クワトロテストは2018年の8月、妊娠15週の時に実施しました。

どんな悩みや不安がありましたか?

検査を受ける際には、かなり悩みました。

胎児の障碍の有無が分かったところで、自分はその子供をおろすのか、受け入れて生む準備するのか、なかなか決心がつかなかったからです。当時通っていた婦人科のお医者さん(検査を受けた病院とは別)から、「障碍児を育てることはきれいごとではなく、本当に大変。体力と経済力が無いと難しい」と話を聞いたこともあり、自分が障碍児を育てる自信がもてないというのが出生前診断に興味をもったきっかけです。

検査を受けることができる病院はまだまだ少なく、周りに受けた人がいなかったことも、迷う要因の1つでした。

散々悩んだ結果、第二子が重度の障碍児だった場合、自分に育てる自信が無いこと、上の子にも将来的にどうしても迷惑がかかる可能性が高いと判断し、検査結果が陽性だった場合はあきらめることを目的に検査を受けました。

せっかく検査を受けられる環境があるのに受けなかった場合、出産後にもし障碍児だと判明したら、絶対に検査しなかったことを後悔するだろうとの考えから、自分の妊娠期間中の精神の安定も考慮し、思い切って受けてみることにしました。

検査をした医療機関と、選んだ理由を教えてください。

埼玉県戸田市の西村レディースクリニックで検査を受けました。分娩はできず、妊婦検診で通っていたクリニックです。

出産するのは別の病院だったのですが、たまたま出生前診断を受けることができたため、妊婦検診のついでに検査を受けました。

NIPT検査の種類や料金について

クワトロテスト(母体血清マーカー検査)を受けました。費用は15,000円ほどだったと思います。

血液を採取するだけですみ、母体への負担が全く無いというのが大きなメリットです。

ダウン症や18トリソミーなど4つの疾患の確立が分かる検査で、あくまで確立が出るだけのため、確定させるためにはその後羊水検査などを受ける必要があります。

NIPT検査の流れを教えて下さい。

妊娠15週以降に、血液を1回採取するだけで検査は終了です。当日は特に食事の制限などは無かったです。

1週間から2週間程で結果がわかるため、10日程してから検査結果を聞きに行きました。病院によっては、疾患の確立が高い妊婦さんにだけ電話で連絡する、というところもあるようです。

NIPT検査の結果と振り返り。

とにかく検査結果が気になってずっとドキドキしていました。日中は上の子のお世話に追われていたためあまり気にせずにすみましたが、夜になると、よくスマホで「クワトロテスト 結果」などのワードで検索していました。

確率が高ければ羊水検査にすすむ予定だったため、近くの病院で羊水検査を受けられる病院はどこか、などを調べたりして過ごしました。

実際はかなり低い確率だったため、結果が出た時には本当に安堵しました。クワトロテストは4つの疾患しかわからないため、全ての障碍の有無が分かるわけではありませんが、それでも最低限の検査ができたという安心感から、その後の妊娠期間中は特に不安になることもなく、心穏やかに過ごせました。

出生前診断は、障碍児の差別につながる、と否定的な声も多くあがりますが、今生きている障碍者への差別と、これから生まれる命への対処は、別物だと思います。私の場合は、受けて良かったと思っています。